醒めないまよいご/みつき
 
れる 音がした


 そらの向こうもしくはうみの底なんかでは
 真実なんて嘘まみれだぜ
 じゃあここはどこ

 せかいのすきま、濃い光 ほし ほし ほし むさぼる
 足が浸かる
 ここは、これは、ぼくのうみだ

 「わたしのうみよ」
  じゃここは、
  どこ )


めざめよ、いまは
眠って ゆめの底
めざめよ、めざめよ、
回転木馬に、僕とボク
めざめぬ ゆめの
底でゆらぐ

醒めない眠りの ゆめの中
迷子にならぬよ 風をみつめよ
あさつゆ きらめく 熱もつほお
ぐちゃぐちゃにならぬよ、わすれぬよ
やわらかさ あたたかさ
小指の 細胞内に閉じ込めて
そうしたら
醒めなくて良い



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