チャーリー/ズー
体の大切な部分から
どんどん小さくなる
チャーリーは今、
暖色系の床の隙間に
私には見えない
1ミクロンの狭間に
残されていた最後の
チャールズが
落ちていくのを
眺めていました。
チャーリー、第二幕の
後半に黒髪を挟むよ
私、あなたの名前を
取り出せないから
小指を置いて
「ここが好きです」って
みぶり、てぶりで、
第二幕に知らせます。
裂け目の淵に突っ立て、
チャーリーは
叫んでいた。
「おーい、私の名前よ」
「聞こえないのか」
「チャールズよ」
「私の、兄弟よ」
「聞こえないのか」
「応えておくれ」
「もう、喉が痛いのです
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