...and Mary Chain / ****'03/小野 一縷
その人は子犬のように
震えながら パンツを上げて 半ベソをかいて
小走りに 逃げて行きました ついでに
黒いオーストリッチの財布を 落としてくれたのが 嬉しかったです
その財布の お金で ハッサンから ベンゾ系を買いました
免許証と カード類は 四丁目ルートで パシリのガキに 渡しました
カンタの叔父様から 明後日 お金が入る 段取りです
ええ はい 何にしても ソーロー人の
言葉には 湿っぽい演技と 見栄臭さがあるので
聞いていると こちらが 惨めに なります
まあ これを機に その人 インド人・・・じゃなく
インポ人になれば 私の気分も もう少し晴れるかもしれません
ふと
たまに 心の底から 思います
「みんな 死ねばいい」と
いえ それよりも 思います
「私 死のう」 と
いえ それも 嘘です
「どうでも いい」
それが 一番の 本音です
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