十八/佐古
 
煙吸って生きてんの




たちどまれないような線路の上を
裸足で歩いてる気分の
誰かとおなじ歌を
ずっとうたう義務と

くるしくて終わりたいような夜を
三百六十五日を三度
ローファーを履きつぶすおんなじ毎日の
この学生証にどれだけの価値がある


  (それももうおわり、)
  (おんなじ日々はもうおわり。)




ねえこのスカートにどれだけの価値があった、?
ブレザーの皺が消えない
この制服にどれだけの、

(、……はなれがたいのはたしか)







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