空の青さが眩しくて支えきれずに/木屋 亞万
うに
晴れの日の天井ほど意味のないものはない
まるで決まりごとのように
どの建物も積み上げられた箱のような形をして
幼児が遊ぶ積み木をコンクリートに変えて大きくしただけ
大人という言葉には単に大きいという意味しかないのだ
いつだって空は青いのに
僕は箱の中に籠もっている
たくさんの人が箱に籠もりながら
箱から箱へ移動して誇らしげにしている
「あいつは一つの箱に引きこもっている」と
目糞が鼻糞を笑うようなことを恥ずかしげもなく繰り返して
空、一日の半分は青い色をしていて
もう半分は黒い色をしている、空
その狭間には鮮烈な赤が入り込んでいる空
地球のどこか半分は常
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