小町振り。(白夜に一線を画せるか)/(1+1)/4
ささったままの彼
ふりかえる 白鷺のかお
花のいろ おののく小町は
いたづらに 我が身ほほえんで
彼とふたり鍵穴くらいまでちいさくなった ながめせし間に
ベンディングマシーンでビール
帰路の通勤電車らしくない揺れ具合
デルタ関係、いやもともとないし
そうざいの ざい は 菜の花の 菜
電光掲示板に下車駅 The World
しかたない のどあめでもなめる
やっかいな記憶に ガムテープはパステルエナメル
焼付できないMDには さっさとはさみを
合わせ鏡には自分しか映らないように
忘れたい記憶のナンバリングははずして
かけて か
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