小豆粥/藤鈴呼
 

そんな風に 思えた瞬間が
一等 しあわせ

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ぐぐっ。

唇をかみ締めて
這い上がる力を
僕は 信じている

誰の?って
僕の力に
決まっているじゃないか

おてんとさまを見上げても
誰も 返事なんか
しちゃくれない

でも いいんだ

空が見上げられる
この瞳が  潤んでも
まだ 見上げられるから

僕は 幸せものなんだ

そう言い聞かせてから
もう一度 見渡すと

雪の中から顔を出す
狐や兎の幻影が

見えたような気がした

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