絶対的片思いのセレナーデ的なもの/真山義一郎
 
た男と
セックスする約束で
焼き肉店に行ってしこたま食った後
トイレの窓から逃げた

君がいつまでもお茶目さんでいてくれたら
俺は幸せなんだ
永遠に触れ合うことがなくても
君がこの世にいてくれればいいんだ

マジっすよ
かっこつけてるわけじゃねーっすよ
君は俺のことを忘れるだろう
でも、俺は絶対、君を忘れない
怖いくらいに
タトゥーで額に君の名を彫るくらいに
付き合ってもないのに

怖いだろう
こんな俺
気持ち悪いだろう
こんな俺
変質者なんだ

でも、安心してくれ
ストーカーにはならないから
ストーカー、自分的にも面倒くさいから

君が泣いたとき
俺も泣きそうになった
君が逃げたとき
俺も一緒にどこまでも逃げたかった

君を抱きしめたくない
永遠に遠くにいてくれ
俺はその寂しさを
ダンボールがわりに
眠るから




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