ガロア再び/
Giton
な最初の魂を奪い取って行く
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「きみは扉を開けてしまったのか」燦然たる栄誉
には縁もなさそうな古ぼけた教師が少年の耳許
で囁く「ぼくはきみの歳で扉の前まで行って後ずさったが…」
「いいえぼくは方程式の答えを探していただけなのに…」
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「もの」の被いを剥ぎ取られた「数」の果てしない海
人の前には決して現さなかった彼らの宇宙気も
遠くなる秩序が入り乱れ沢山の環を造って揺れ
ていた世界が垣間見せたその深奥の姿
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