広すぎて あまりに広すぎて/ポー
 
の中にいる僕と二人では 切ない想いをするだろう 
そうだ ご飯を食べていなかった 
いつ 薬を飲んだのかな 
時は単に過ぎてゆき
僕は流れに乗れず うろたえ震えている 
何をするわけでもなく 
広すぎる家で 胎児のように眠る 
いつか また 笑えるように 
あの流星群を見上げ 願ったように 
感覚のない足で しっかりと歩けるように 
僕に必要なのは 僕に戻ることだ 
あの熱い夏の前 寒い冬の中で元気に笑っていた僕に 
折れた翼が癒えたなら
もう少し ましになれると僅かな石を握りしめ 
ただ ぽつりと広すぎる家で僕と向き合おう 
広すぎて…あまりに広すぎて 
戻る 編 削 Point(3)