経血と牛乳/ayano
中にすでに水は入っていたので火をつけ換気扇をつけ沸騰するまで、カップラーメンの準備をしていた。また、ぴくんと蛇口が動いたような気がした。いやらしい。弱々しいカップにお湯を注ぐときは無心だった。箸を持ってリビングへ行って数分を自ら体内で数えラーメンを食べた。やはりこれもあまり美味しくない。そういえば片手は真っ赤に染まったままだった。だんだん赤が固まって黒茶になっていくのが見て取れた。
キッチンに戻ると蛇口が僅かながら震えていた。かくかくかくかく。指を突っ込むと手が紅白になった。此処で生理中の女というのはいくら精液をぶち込んでも孕まないと誰かが言っていたことを思い出す。失態。
蛇口を元
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