追憶/アラガイs
 
いた自分が甦り、
思い起こすこと、それで、より強く生きてゆけるのならばと、わたしは、つい、導かれる、わたしのことだけを考えてしまう
そして、あなたの指の先、を思ってみたりも する
故の
生を乞う不浄さに
自然とは、その偉大さが永遠に灯る火のように感知されるとき
誰しもが振り返り、いつのまにか胸に描くもの
(そよ風に小さく笑い合う三色すみれ

汗をかき/夏の日射しに耐えた向日葵

哀しくも青空を見つめながら/秋桜が、揺れた )
山の、紅葉に、色づく 海の
雨に(散る
桜)
みんな、ひとりひとりの記憶と共に
流れては、浮世絵の
明けては墨のような文字がまた、
静かに消えてゆくとき 。








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