指先で語られる人生悲話/涙(ルイ)
 
のよ
ただ 人との付き合い方や距離のとり方
34年も生きてればそれなりに解ってはきたけれど
いまだに恐れてしまうのよ人というものに
過去を持ち出すなんて卑怯だけども
小さなことがいちいち気になってしまう
私に期待なんてしないで
私はあなたが思っているような立派な人間じゃないの
本当の私を知ったらきっとうんざりがっかりするに違いないもの
昔から人を怒らせるのは得意だったから
このやさしい人をいつか必ず怒らせてしまうに決まってる
みんな私が悪いのよ 生まれたことが間違いだったのよ
生まれてきちゃいけない存在だったのよ


    オマエ ナンカ イラナイ
    ダレニ
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