窓と自由/
佐倉 潮
窓から外を眺める時
まなこの力加減で
窓の外の光景が
くっきり見えたり
反射して映った自分が
薄ぼんやり見えたり
ガラス面のくぐもりが
気にかかって見えたり
時々だけど それらが
いちどきに見える時が
あるのです
きっとそれは自由な時
詩すらも遠くに
置き忘れて
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