左眼獣より/kiri
始めましてサイクロプス。
これを送るころには返信になっているのだろう。
夜にしか生きられない我々には意味のないことだが。
我々は我々のグロテスクを呪うだけ賢くなった。
頑なさが麻痺を越え、痙攣が振動を支配して
追い詰められているのか飛び出していったのか、狂ったのか正義だったのか
いつしか高揚も恐怖も
だからもうより高いところから見下ろそうとはしなくなった。
そうだろう?単眼獣。皮肉な中心よ。
しかし会ってわかったのだ。
私は左眼獣だった。永遠のグロテスクだった。
しかし右眼獣ではないはずだろう?
君と会ったとき、僕は君と同じだけ驚いたはずだから
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