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くゆら
心の壁に
ポンっと当たった
すると
ピリッとひびが入って
瞬く間に閃光がはしって
色とりどりな彼との思い出が
映像になって
球体の中を駆け巡る
涙がスーッと頬を流れていった
自分を保つ為
彼への気持ちを抑える為に
平然を装う為
少しずつ作っていった壁が
崩れていく
わたしは
もう
立ち直れないかもしれない
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