冬にお鍋したい/ともちゃん9さい
冬にお鍋したいんだ
窓がくもって
顔がほてって
おなかいっぱい食べて
他愛ないおしゃべりとテレビが
家族みたいで
なつかしくって
たのしい
窓に指で絵を描く
ゆきだるまの絵を描く
おしゃべりがつづいてる
指先がつめたくってきもちいい
酔ったいきおいで
蚕糸の森公園行って
グラウンドが広くて
あったかい食べ物に救われて
生まれて死ぬまで回転する球にはりついているって
わかんないけど
冬の空気は
星がたくさん見えて
すきなうた
「東京の空の星は
見えないと聞かされていたけど
見えないこともないんだな」
って口ずさみたくなる
冬のお鍋は
窓がくもって
顔がほてって
おなかいっぱい食べて
他愛ないおしゃべりとテレビが
家族みたいで
そんな思い出ないのに
なつかしくって
たのしい
いつだって
土曜日の夜みたいで
たのしい
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