広がる/
碧姫
内から外へ
広がる気持ちの真ん中へ
水色のレンズをつけたまま
私は一人で立ち尽くす
うらうらとつもった心のチリを
動かせる事のない
非力な自分
描く放物線も心なしか弱く
それでも
内から外へ
際立つ予想のはるか先
眼鏡をはずす自信もなく
それでも一人で歩き出す
一歩先が崖でも
その先が
空でも
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