おうちへかえろう/ゆうと
 
ちかちかと星はおどる。
たのしいのはこれから。
いつだってそうおもっていた。
だからぼくたちはポケットから手を出して歩き、走るのだ。

つめたいほうがいいこともあるんだ、あったかいことにすぐ気がつく。
ねむりの浅い日々をこえて、ぼくたちはほんとうのねむりにつこうとしている。
人生とは、ほんのすこしまえのはなしを、ずうっとながいあいだ語りつづけていくことなのだ。
しかし、しらないうちに家についていることがよくあるように、ぼくたちはそのことをよくわかっていないのだ。




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