戦争/戦争/戦争/真島正人
ピンク色の柔らかさが
うらやましくてたまらない大人たちは
嘘ばかり書きたてた
「つぼみみたいな僕を許してくれ」
※
修辞に気を使い
分厚い本と一緒に
俗的なものを
パッケージングして
敢えてそれを
低⇔高の基準にしていた
美少女ばかりの世の中
カスタマイズすれば
それで煙が立たぬと
思ってやがるな
※
14歳にもなれば
少年も少女も一緒に
成長をろ過しはじめる
心と体が
いっしょにピンク色になって
細胞がうきうきと
弾み始める
スカートの中の
きらきら星を
少年たちは
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