戦争/戦争/戦争/真島正人
 


ピンク色の柔らかさが
うらやましくてたまらない大人たちは

嘘ばかり書きたてた

「つぼみみたいな僕を許してくれ」



修辞に気を使い

分厚い本と一緒に
俗的なものを

パッケージングして

敢えてそれを

低⇔高の基準にしていた

美少女ばかりの世の中

カスタマイズすれば

それで煙が立たぬと

思ってやがるな



14歳にもなれば

少年も少女も一緒に

成長をろ過しはじめる

心と体が

いっしょにピンク色になって
細胞がうきうきと
弾み始める

スカートの中の
きらきら星を
少年たちは
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