One day In Your Life/アラガイs
 

小鳥の鳴き声がする

見上げれば二羽の鶺鴒が飛んできて
曇り空に
僕は 桜の枝の葉を柿の木と見間違えた 。

こうして河原をひとり歩いていると
マイケル
きみのうたが胸にしみてくる

あの頃
上手く理解してやれなかった恋の
通りすぎていった女(ひと)の面影が浮かんできて
淡く
熱くいちぢくの実が
折れたこころ

むかし泣けなかったバラードに
いまでは懐かしく語れば語るほど
あの女(ひと)の顔が思い出せない
よみがえる遠い
遠い
一日が暮れる

窓には落葉が積もり
踏みしめれば
輝いた黄金色の靴
マイケル
きみのうたが胸にしみてくるよ
僕はいまでも
ひとりぼっちさ









マイケル ……(マイケルジャクソンよりタイトル曲に捧ぐ)


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