SO WHAT ?/アラガイs
ついていた 。
/眩しさが行き詰まる交差点// /蒼く滲んだ街 。
苛立ちに噴火した痕跡が残る危険地帯 。 獣の焼けた匂いが 百頭虫のリズムに似ている 。 何かが起こりそうな朧気な夜 。 ただ 不規則な心臓の響きが不安に共鳴した 。
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/信号は瞑想を押し返す 。
急に割り込んで来た白いワゴン車の右側からしきりに灰が落ちてくる 。
苛立ちを押さえるように 俺は窓枠から肩肘を付き出して足下に視線をずらすと
FMから流れてくる音楽を― JAZZ に切り替えた 。
呟く母音のため息はいまに燻る煙を発火させるだろう。
張り詰めた俺の両肩は 境界線を越え
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