天使の遠足/山田せばすちゃん
 

困った顔で僕にお説教を始めた

「そこで、わたしはあなたがたに最高の道を教えます。たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ無に等しい。全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。愛は忍耐強い。愛は情け深い・・・」

天使の遠足が通り過ぎてしまったあとには
今度は一体何が通り過ぎていくのか
それを確かめるためにだなんて
自分に言い訳をしながら
僕はベッドから降りて
深海を君の方に泳ぎ始めることにする




文中の聖句はコリントの信徒への手紙・ 13章4節より
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