相似する遺伝子/涙(ルイ)
ある麻縄で 私の首を絞めてしまえばいいものを
自分で手を下すのは嫌なのですよね
自分の手は汚したくないのですよね
そうやってじわりじわりと
私を追い詰めていくわけなんですよね
幸か不幸か
昔にこだわってしまうところなんか
あなたにそっくりになってしまったよ
あなたたちのようにだけは
絶対になりたくないと
あんなに思っていたのに
気がついてみればこの有様です
別にいつ死んだってかまわないのだけれど
未来なんて想像もつかないし
どうせ大した未来じゃないことは
うすうす解ってしまっているし
あなたはいつまでたってもずっとずっと
私を責め続けるだろ
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