待合室/
アラガイs
なにも考えることがないのです
いつになったら呼ばれるかなんて
こうして座ったまま
わからなくていい
十字路に
重ねられる四角い箱
白い壁の染み
隔絶されたハピネス
大脳が歩いています
内臓が語りかけます
辺境の間際から響く足音
無味乾燥
非日常とは考えることのない幸せ
喩えは思考が割れる
流れる二筋の分岐点
巻かれるのね
細長い蜘蛛の糸
手折れば曳かれる
菩提樹の幹
その白い椅子に腰掛け
ただじっと待ちましょう
いつまでも
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