遊石は語らず/アラガイs
苦い思い出を語れというのならその昔
廃材置き場になっていた広い空き地の泥水路に丸太の橋が架かっていた 。
小学校から帰ると幼なじみの僕とK君はイタチのようにそこの盛り土に上がっては秘密基地など作って遊んでいた 。
ある時、K君が勇気を出してその丸太橋を渡ろうとしてたとき
何故か僕はK君を脅かしてやろうと 少し大きめの石を川へ放り投げたところ
運悪くK君の頭の角に当たってしまった 。
たちまちK君の頭は血まみれになり 泣きながら家に帰ってしまった 。
当然両親からはこっぴどく叱られ、罪悪感に困惑した僕はその日からしばらく危険人物にされた 。
*
僕は今で
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