断片/
佐々井
夕焼け空の土手で、自転車で駆けて、君は後ろで宙を見て、
僕らは一つの約束をした。
二人でこの世界をぶち壊しあって、この景色を私たちだけのものにしようね、って。
僕はことが過ぎた後になって思い出した。
あの景色は僕の中で一生こびりついて離れない。
けれど、いつまでも飛べない、いつまでも狂えやしない。
世界で。
君は何が出来たっていうんだ。
何を出来たっていうんだ。
何をやったと、君なら言うんだろう。
戻る
編
削
Point
(0)