かみさまのレシピ/あぐり
 
わたしのあばらだった
You were born.
うまれた時からずぶぬれですがあなたはわたしのあばらでした
かたくて、つめたい、あなたの、
骨を噛むと安心したものです
あなたを神様にあつらえると
もうわたしの為に泣く人はいなかったけれど
だから、もう、
わたしも哀しみのレシピを
検索しているのです毎晩

ひたひたと渇れることない海は誰でしたか
いつか聞いた、
(善人が天国にいけるのです、それなら何故、あなた方のような卑しい人間が、天国にいけないわけがありましょうか)

かみさまはいつだってわたしのものではありませんでした





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