轆轤肉のクロニクル/人間
止めて嘶く
風切羽枯れたペガサス肉離れ中央競馬で野次られる哉
幾何学のウツボカズラで乾杯しアカエイ捲り覗く密談
パンの耳削ぎ我が身仰ぎ伊達禊継ぎ接ぎ息継ぎ食い繋ぎ児戯
祭日は居ない相手と待ち合わせ場所も決めずにすっぽかされる
【腐肉期】
騒々しい能面共の蓋を開けば、
あの、行動も観察も無い言葉の渦だよ屑だよ星の、紙の、振り子の虜で自動機械の詰まった剥製だよ。
色を仕掛けりゃお目が掛かる、予断の簾が物語る。
赤と黒のオセロが埋まれば、表は虻でも裏は蜂。
皮剥ぎ狸は泥沼浴で泣いた烏が甦る。
尚も、日々の老朽化と向き合いもしないトタン葺きのあばら屋に同じ。
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