支える/寒雪
ながら
私は
あなたが自分の足で
しっかりと地面を踏みしめる日が
再びやってくるのを待ってもいる
倒れた子供を
ただ抱き起こしてやるのではなく
自分で起き上がれるよう
そっと自然にサポートしてあげる
私にはわかってる
あなたは二本足で立てる人間
ただ
本当にダメな時は言ってほしい
その時は私があなたの足になるから
一人で
歩けなくなった足で
どこかにいったりしないでね
それだけが今の心配事だから
部屋のカーテンを開けると
ネオンで見えにくくなった星が
ちらほら見える
流れ星が流れていくさまを思い起こして
私は祈りの言葉を繰り返し
心の中で語り続ける
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