きず/
寒雪
吐き出した
投げられた
言刃の鋭利さに
切り刻まれ
恐れおののく
何を傷つけるの
それでも
悲しみや怒りは
擦り減ることもない
多すぎる傷を
抱えたまま
降りしきる雨の中
一人佇む
なぜ傷つけるの
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