ただの人/izumi
何も持ってない私
ただの人
誰からも何も言われない
ただの人
呼吸している
ただの人
みんな、そう思えばただの人になれる。
考えも発言も行きたいところも自分次第。
なのに、人は大人になると自分を狭い部屋に閉じ込める。
そこは行くべきところなのか、行きたいことろだったのかも判断できる状態でないのに。
人はそこで苦しむ。
すぐ逃げ出す人もいれば、じっと無表情で我慢する人もいる。
人はそこで金をもらい、あってもなくてもいいような書類の山で生活する。
その中でも運がいいのは一握り。あとの残りは紙と格闘しながら人生の大半を終える。
運がよければ
地位、名誉が与え
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