「湿度」/
ベンジャミン
あなたの瞳にうつるものが
どんなにあなたを悲しくしているか
どれほど考えてもわかりません
あなたの背中がいったいなにを
どれだけ背負ってそんなにも
淋しく見えるのかわかりません
けれど
そんなあなたのそばにいるだけで
僕のからだじゅうの水分が
僕のからだから抜け出そうとするのは
近づいてきた夏のせいでも
やってくる梅雨のせいでもないことは
何となく知っています
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