かもしれない/よーかん
 
中で
動いてるだけなのに知らないだけで

それでボクはアイツと違うの
かもしれない

いつの間にか
ボクじゃなく

鏡の中のボクの頭で
ボクはそんな風に

ここじゃなくて
どこかにいる

他の自分に
心の中を覗き込まれ

その声に操られ

あの毎日から

ただのあるがままを忘れ

視線を気にしてばかりいる
一人のコドモに変わってしまった

そうなのかもしれない

鏡の中の二次元の自分に

お前はこうだ
だからああだと

どこに行っても指摘され続けて

クタクタになっている
オトナへと

成長し始めたのかもしれない
あの毎日から

鏡の嘘にだまされたの
かもしれない

あれは
そういう時期だったのかもしれない









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