『Rainy Daisy』/川村 透
身もだえする、渦、になって
雨にさらされて恐怖するしかない。
湯のように、白い白いあぶく、はじけ
しずく、しずかに、降る降る
もりあがるふたつぶの鬼
ずぶ濡れの君にふれたい、Say "Hello !"
GOD!
Rainy Blue Daisy "Baby Baby?"
昨日、彼女と、(僕ら)
かたつむりの群れに、(じくじくと)19世紀の、森、に閉じ込められてしまったから
今日、彼女と、(僕ら)
もう一度、アップル・ヌーボー、頬に浴びて
Rain Tree に焼かれながら踊るしかない。
桃のように、淡い淡い果実、カ
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