知覚する嬰児/within
眠れずに
話し続けて窓から見えた白い月
集合場所は明かされぬ森の中
獣達は眠らない
獣のような人間も眠らない
人間もまた獣のように目を光らせる
夜にメスを入れると
ひとつの
卵子が落ちてきた
白々と
明けてきた朝の
精子が包み込む
汚れた下着を
着替えて
透明な殻を残し
新しい巣穴を
探す
永久凍土の中で
ずっとラップを歌い続けて
終わらないリリックを
海鳴りのリズムに乗せて戦い続けていた
スーパーの角に立つ白い遍路に
並んでみたくて近付いても
違う匂いに話しかけることができない
彼
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