春めく色たち ★/atsuchan69
 
楽器も加えた穏かな牧歌が流れる

 ええ、乳白色の朝靄のなかで
彼は陽光を背にして凛々しく立っていたわ
――だから今わたしは、
あなたが望む何色にだって染まるの

   女を囲み、踊りだす四人の妖精

   そして静かに緞帳が降りてゆく

   ――エピローグ (囁くような声で)

 でも、わたし本当は
とても気紛れな虹色なの・・・・













戻る   Point(13)