mercury/
mizunomadoka
堆積した都市の底で
雨が流れる音だけが
きこえていた
錆び鉄の壁に
ケーブルで接続されたコンソールの
身体が明滅している
エピローグ
いつか見つけるきみの姿に
想像力がとどかなかった
リフレイン
きみにふれたい私の声は
水星よりも遠かった
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