first direction/mizunomadoka
 
胸が痛むような思いをしてない
ふいに窓が開いても外を見ないことがある
カリフォルニアの陽射しと乾燥に
肌がもつれた

その重さは
私のために作られたものではなかった
眠っているうちに誰かが削って
軽くしてくれたけれど
最初の方がよかった

見えない壁がある
人と人が時間をかけて溶かしていく
きみが溶けたときは悲しかった


戻る   Point(4)