彼女の迷路/
寒雪
ないけど
僕は
出口の光を
ようやく目にしたよ
うれしくて
うれしくて
思わず
全力で走ったよ
なのに
出口だと思ったら
僕の眼前に
新しい地獄への入り口が
口を開けてそびえ立ってた
全く
彼女の気持ちが
理解出来ない
僕一人
置き去りにして
僕が狼狽してるのを
喜んでいる
どうしようもなくて
僕は
歩くのを
やめてしまった
とりあえず
座って考えてみよう
彼女のことを
もう一度初めから
思い返してみることにするよ
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