far into the night/mizunomadoka
 
絶え間ない雨が静けさと共にやってきて
見下ろす街路を濡らしていた。
ガス灯は霧にかすみ
木々は風にゆれていた。
音もなくわたしは窓に触れ
祈りの言葉をそっと呟いた。

ストーブの薬缶がコトコトとちいさな蒸気をあげている。
テーブルに置いた手紙をもう一度手にとってみた。


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