デリケートな惑星/
 
ュームが急に上がった








牢獄のような部屋で
閉塞した空気を肺から心臓まで
めいっぱいに吸って
脳みそから何から
ああ
半端なくやられてしまった

もう何も信じない
考えないよ

だけど感覚は鋭さを増して
飛び込んでくるのは
見るも無残な景色ばかりだ
まぶしすぎる光
響き渡る物音
僕は僕自身を突き刺し始めた



  HEY! YOU!
  そんなことで
  思いつめないでくれ
  そんなことで
  思いつめないでほしいんだよ!
  さあ!



愛すべきものは 
ああ もうそんなこと
考えなくてもいい 

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