ちょこれいと/あぐり
 
あさんのつくった料理ではないのだけどおいしくいただいてわたしはそれらを咀嚼しながらも(あじわうことでこのたべものたちはむくわれているのやわ、やからもうべつにこのあと排水溝にながれていったってかまわんのやわ、そうやわそうやわそうやわ。はきたい、はきたい、はきたい)
わたしは深爪だったけれどもやはりそれは咽の粘膜をなんかいもなんかいもひっかいてるみたいで、いつも少量の残骸といっしょに透明な胃液は薄汚れて赤かった。これは声もつぶれてしまうんやないかなぁなんていうあわいきたいと、それよりもかそくしていく罪悪感におしながされてわたしのなかのものはそのまま渦になっていく。


ちいさな浴室にはわたしの
[次のページ]
戻る   Point(3)