gate/mizunomadoka
、そこからまた奇跡が始まる。
雷が嵐を告げて、僕はドアを開けて転送ゲートに入る。
コートは土砂降りでびしょ濡れ。20世紀の天気予報め!
僕のゲートは17銀河ならどこにでも行ける。
山賊に襲われたことも、ドラゴンと一緒に魔術師と戦ったこともある。
小学校の先生もしたし、財布を落としたこともある。
ついでに恋もしている。
まあ、してるものはしょうがない。
その彼女はといえば、
一度も行ったことのない場所ならどこにでも行ける。
と言ったら聞こえはいいけれど、
本当は彼女自身がゲートで
不規則回数の睡眠でどこかに飛んでしまうだけなんだ。
だから僕が実際に彼女に会っ
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