あの日の空は/
鵜飼千代子
電話でならメールなら
あんなにも全てスムーズなのに
心臓の音が伝わらないように
笑っちゃうくらいクールな
僕がいる
「空の大きな場所に行こう」
心の声で話しかけて
「君もきっと気に入るよ」
どうしてそう思ったのだろう
ほらここだ
僕がやっとの言葉を口にする前に
君は
すごーい、おっ
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