四月六日/cass
今日
勇気をだして図書館に行ったが
彼はいなかった
私がいるの知ってるから
来ないんだな
私は下くちびるを噛み締めた
すこし経って
彼がやって来た
眠そうにあくびをして
なんと私の目の前にすわった
驚きで顔が上がらない
ドキドキドキドキ
心臓から血が出ている!
彼は
なにも言わない
ちらりとも見ない
何時間も動かない
よく見ると寝ていた
彼の仕草ひとつひとつが
私へのイジメかとおもうほど
マイペース極まりない
閉館まで二十分
のこるは私と彼だけ
一緒に帰れる!
彼のつむじにガッツポーズ
あと十分
帰りに何を話そうか
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