ロスティスラフの猫/
atsuchan69
手際よく死体を包むシーツの用意だとか
コークスをくべた特殊焼却炉の火加減だとか
焼いたあと、ハンマーで骨を粉々に砕いてから
小分けにして海や山に捨てるのだとか
女はふたたび猫を抱いて明るい窓辺に立っていた
まだ一日は始まったばかりだったが
――本当に、本当に久しぶり・・・・
半年ぶりの、若い男のレアなレバーだわ!
美しい血の儀式が執り行われる夜まで待てず
早くも彼女は、ほんのり珊瑚の色に頬を染めていた
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