箏曲:ダニの半透明のボディーを通して見た家賃7万2千円 西日暮里編/salco
 

んん? 他の女じゃこうは行かないね、結局アタシじゃないと駄目なんだよ
細い指なんか世の中には使い道がないんだもの、何の役にも立たないからね
アタシのココに入って置くしかないのさ、アタシをくすぐって笑わせるしか
あんたの指は気持いい、月の光より優しくて具合がいいよ、とねえちゃんが言う
そう言やそうだな。またがり漕ぎ出したねえちゃんを見ながらオレは考える
気持よくなって来るにつれて、こいつの萎んだツラが白く輝き出して
オレにはお姫様に見える瞬間がある 固い雪玉を空高く投げた時みてえに
すると引潮の海原にオレの子供が2億匹放流されて一斉に泳ぎ出すんだ
その後は見たくないし知りたくない。だから赤い紐でその一瞬を捕まえないと
魔法がかき消える前に止めないといけないんだろうな、とオレは考えている
くすぐりの絶頂で笑うこいつのツラは卒塔婆みてえでへし折りたくなる
あと50回くらいコスったら、あの一瞬が来るんじゃねえのかな。
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