曇り空のずっとずっと上のほうは、いつだって晴れ晴れとしている/涙(ルイ)
のねだりばかりの人生ですか
無いものばっかりほしがってもしょうがないじゃない
解っていることは
たしかに私はここにいて
このどうしようもない毎日を生きている
ということ
大きく息を吸って そして吐く
もう一度 もう一度
私はたしかに存在している
このどうしようもない日々の中を
相変わらず空はどんよりしている
私は 前傾姿勢で立ち上がり
分厚い雲のずっとずっと向こうの方を
ただじっと 見つめていた
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