魚/
1486 106
週間も大して違いはないはずなのに
ぶつかって流されて鱗は堅くならず剥がれていくだけ
どうしてみんなは何食わぬ顔して流れに溶け込んでいけるのかな
全てを受け止めて生きているほど器用にはとても見えないのに
吐き出す声は泡になって青いビル街に弾けて消えていく
どうやったら世渡り上手だってみんなに言われるようになるから
社会という荒波の中で塩水を舐めながら流しながら
不器用なりに泳いでいく 時には流れに逆らうように
オノレノカナタ
オワラナイユメ
戻る
編
削
Point
(1)